デザイナーとひとことで言っても、いろんな種類のデザイナーがいます。見る角度でまた変わります。まずは会社の中での役割で見てみると…
どんなことをするデザイナー?
商品自体を作るデザイナーがいますね。机を作ったり、車を作ったり、服を作ったり、100均の商品を作ったり。これはプロダクトデザイン、プロダクトデザイナーと呼ばれます。
パンフレット、チラシ、ポスター、広告なんかの売るためのツール、販売促進のツールを作るデザイナーがいます。グラフィックデザイナーはほとんどこの販売促進系のデザイナーだと思います。
ビジュアル的な要素が全くないものを作る人でもデザイナーと呼ばれることがあります。キャリアデザインという言葉があるので、キャリアデザインを考える人は、キャリアデザイナーと呼ぶんでしょうね。デザインっていう言葉は元々「問題を解決するための方法を作る」ということらしいです。その意味から言うと、ここのデザインこそデザインなのかも知れません。
何を作るデザイナー?
具体的にどんなものを作っているのかでデザイナーを区別することもあります。
Webサイトを作る人。細かく言うと、見た目のデザインをするWebデザイナーとWebサイトの裏側の仕組みを担当するコーダーに分けることができますね。
「グラフィック」と聞くと、幾何学的で抽象的なポスターを作っているようなイメージが浮かんでしまいますけど、ポスターやパンフレット、チラシのような印刷物をデザインする人はグラフィックデザイナーですね。
グラフィックデザイナーによく似ているんですけど、本や雑誌などを専門にするのがエディトリアルデザイナーです。文字組みが得意で、グラフィックデザイナーがイラストレーターというソフトをメインに使うのに対して、エディトリアルデザイナーはインデザインというソフトをメインがメインです。グラフィックデザイナーが「売るためのもの」を作る「販売促進部」に所属するのに対し、エディトリアルデザイナーは本という「商品」を作るので、会社の部門で考えると「製造部門」です。そのためエディトリアルデザイナーは、売るための知識である「マーケティング」の知識を求められることは基本的にありません。
その他にもファッションデザイナー、ヘアデザイナー、インテリアデザイナー、テキスタイルデザイナーと無数のデザイナーの種類がありますね。
あなたはすでに「デザイナー」です
もしあなたが今、事務の仕事をしていて「なにかキャリアアップ、スキルアップをしなければ」と考えているなら、おすすめは、販売促進系のグラフィックデザイナーです。従業員が50人ぐらいまでの、小さな会社には販売促進部・デザイン部がないことが多いです。ですが何か商品やサービスを売る以上、販売促進のツールは作る必要があります。営業のための資料やチラシづくりを頼まれたことはありませんか?もしあるなら、あなたはすでに販売促進系のグラフィックデザイナーとしてのキャリアを始めているということになります。あなたは気づいていないかも知れませんが、すでにあなたはデザイナーなんです。
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