デザインを仕事にしようと思った時、使えるようになるべきソフト・アプリは何種類ぐらいあると思いますか?デザインといっても色々ありますけど、このブログで紹介している「販促系グラフィックデザイナー」が担当するチラシ、ポスター、名刺、メニュー表、Webのバナー画像なんかのデザイン、実は3つのソフトが使えればOKなんです。

フォトショップ / Photoshop

デザインのソフト、と聞いてまず思い浮かぶのはフォトショップじゃないでしょうか?フォトショップは画像の補正・調整になくてはならないソフトで、グラデーションで重ねたり、デリケートで繊細な描画が得意です。でも販促系グラフィックデザインの仕事では、二番目のソフトです。使用時間は全体の15%ぐらいでしょうか。フォトショップで調整した画像は、別のソフトで作るデータに埋め込むような使い方をします。そのベースとなるソフトが「イラストレーター」です。

イラストレーター / Illustrator

イラストレーターこそ、デザインのメインです。デザイン仕事の85%はぐらいはイラストレーターで作業します。デザイン系の仕事は、ほとんどがこのイラストレーターのデータでやりとりします。印刷物のデータもTシャツのプリントのデータもイラストレーターのデータが基本です。

イラストレーターは、図面のソフトのようにどの座標に点があって、その点と点がどんなカーブで繋がっているのか数値で決定するような仕組みになっていて、後からどれだけ拡大してもシャープな線が維持されるのが特徴です。

だから最初はポストカードとしてデザインしたものを、高さ2mのポスターに拡大することも可能です。とにかくイラストレーターを開いて作業を進めていけば、無駄になることがない、そんな感覚で使えます。感覚的なフリーハンドの線を直接描くこともできるし、0.1mm単位の精度で設計図を描くこともできる、ありがたいソフトです。

フォトショップ VS イラストレーター

イラストレーターが拡大自由自在なのに対して、フォトショップは縦横のドットの数を先に決めないといけません。後になって3倍に拡大したいと思っても荒れた画像になってしまいます。じゃあイラストレーターの方が優れているんだ、と言っているように聞こえたかも知れませんが、写真の加工ではフォトショップには全く敵いません。デザインに使う似たようなソフトなんですけど、ベースとなる仕組みが根本的に違うのでイラストレーターとフォトショップ、どちらが優れているっていい運じゃなくて、どちらも必要、両方を組み合わせてデザインすることがほとんどです。

地味ながら大事なAcrobat

デザインをチェックしてもらうためにオンラインでやりとりすることになるんですけど、その時はどの環境でも開けてレイアウトが崩れることもないPDFにします。イラストレーターからPDFで書き出すことは可能なんですけど、別の画像をくっつけたり、ページを削除したりトリミングして体裁を整えたくなることがあります。そんな時に使うのがAdobe Acrobat(アクロバット)です。プリントパックやラクスルのような印刷会社にオンラインでデータを渡すときもPDFが基本なのでそんな時にもアクロバットを使うことがあります。

費用はいくら?

イラストレーター、フォトショップ、アクロバット。これらはどれもAdobe(アドビ)というメーカーのソフトです。昔は買い切りの買い方がありましたが、今ではサブスク型で毎月使用料金を払う方法のみになっています。それぞれのソフト単体でも申し込むことができますが、3種類使うのであればセットにしたほうが安くなるので、ほとんどの場合セットで申し込みます。全てのソフトを使うことができて月額大体5,000円ぐらいです。個人でも手が届く値段なので、これからデザインを勉強しようという人なら、勉強代として申し込んで使ってください。

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